農楽 Nong-Akk
ケンガリ(鉦)、チン(ドラ)、チャング(杖鼓)、プク(低太鼓)、ソゴ(小太鼓)、テピョンソ(チャルメラ)。大地を足で踏みしめ踊り、地に眠る邪気をなぐさめ、鳴り物の音で良い気を呼び込む韓国の郷土芸能。厄を払い、福を呼び込む祝福の芸能。
元来、田んぼ仕事を囃したてた農楽のリズムは、村や家々の家内安全や無病長寿を祈って打ち鳴らされます。テボルム(旧正月 第一満月)を中心として、韓国全道で、行われるお祭りの芸能は、村の広場、家の内外、舞台の上など、様々な場所で華やかに行われます。
三陸国際芸術祭では「トブロン農楽団」として、青森県八戸、岩手県大船渡で、農楽を行い、「えんぶり」、「浦浜念仏剣舞」、「金津流浦浜獅子躍」と交流も行っています。
トブロン農楽団 八戸
三陸国際芸術祭
琴鼓'n管 kinkonkan
四打一管(ドラム、チャンゴ --韓国太鼓--ビブラフォン、マリンバ、サックス)の異色の編成
「琴」=木琴&鉄琴,
「鼓」=チャンゴ(韓国太鼓)&ドラム,
「管」=サックス&スーザフォン
チャンゴとドラムによる、「間」や「揺らぎ」を意識した、「汎アジア」のグルーヴ感。躍動感のある木琴と鉄琴の自由な旋律、縦横無尽にうねるサックス、深 みを生み出すスーザフォン。クラシック、ロック、ジャズ、トラディショナル、と様々なバックグラウンドをもつ6人のメンバーによるアンサンブルは、単なる ミクスチュアではない斬新な音楽世界を作り上げる。
kinkonkan 2nd Album
仙波清彦&カルガモーズ
仙波清彦率いる、人力トランス大打楽器集団。古今東西の打楽器(17〜20名くらい)とベース、バイオリン、トランペット、キーボード、ヴォーカルのゲストで構成される。人数、音圧とナンジャコリャ感は唯一無二。邦楽囃子方のリズム。韓国のリズム、インド、アフリカ、ラテンアメリカ、ブラジル etc. 様々なリズムの絡み合いから生まれてくる独自のグルーブ感はどこまでも突き進んで行く。
2011年11月 @Super Delux
WaTaRa わたら
かつて 渡り来たもの やがて 渡り行くもの 信仰のふるさとチベットの祈りの唄と遊牧民の駆ける二胡。
悠久のシルクロードを旅する踊り子。韓国の農楽と躍動するチャンゴのリズム。
そして日本の魂の響き和太鼓。祭囃子を飾る笛の音。
時を越えて愛されてきたアジアの民族音楽や踊りたちが舞台の上で長い旅の記憶を語りあい、混ざりあい、笑いあう。
その先がどれだけ遠い道のりになろうとも。渡ってゆきなさい。この世界を。
photo by Kei Fujiwara