アジアをリズムで解きほぐす Unravel asia with Rhythm
海を越えてつながる芸能の輪 韓国~八戸~青ヶ島
『太鼓一つ、唄一つ、踊り一つ』素朴ながらも噛みしめるたびに深い味わいが出てくるような音楽や芸能。そんな芸能表現を通じて人と人が触れ合い、関わり合って行くことは、じんわりと「豊かな人の暮らし」の下支えになっていると感じています。 2020年夏、青ヶ島を訪れ参加した「12時間太鼓」、韓国〜八戸〜青ヶ島をリアルタイムでつないで開催した「日韓芸能オンライン交流会 from 青ヶ島」、チェ荒井横手のトリオで行った初の配信ライブ「アジアをリズムで解きほぐす」(10/25)。 3つのイベントを通じて太鼓や歌や踊りが持つ、シンプルでとんでもなく大きなエネルギーに触れました。このページでは芸能と向き合い続け舞台で演奏している芸能者の姿、次世代につないで行く地域芸能の現在、芸能や音楽を通じて相手(異文化)と繋がってゆく交流を紹介して行きます。
ご挨拶と特集記事
2020年コロナ禍「芸能」をキーワードにして行った、青ヶ島現地取材、日韓交流会、配信ライブのチェジェチョルによる特集記事です。
配信ライブ 渋谷公園通りクラシックス
『Unravel asia with Rhythm』
太鼓,唄,ドラムというシンプルな編成をメインにして、韓国農楽や青ヶ島の太鼓のリズム、島唄のメロディー、それぞれのオリジナルソングを重ね合わせた配信ライブ。アジアに広がるリズムを掛け合わせ、チェ横手荒井の三人で行ったライブ配信のアーカイブ映像です。ピアノ,ギターの音色を織り交ぜながら、カラダに宿るルーツの音を探して音楽旅行をしたような一夜となりました。
横手ありさ - ボーカル,ピアノ
荒井康太 - ドラム,青ヶ島還住太鼓
チェジェチョル - 杖鼓,ボーカル,ギター,ピアノ
映像撮影&配信 - 永嶋敦(2020.10.25)
『Solchangu ソルチャング』
韓国太鼓:杖鼓(チャング)の叩き踊り組曲。帽子についたリボン(サンモ)を変幻自在に操り、ゆったりと、そして激しく展開して行く拍子の流れに乗って紡ぎだされる打楽器舞曲の物語りです。チェ杖鼓と荒井ドラムのデュオバランス感覚はとても自然で、ドラムで奏でる島太鼓の節回しと、杖鼓のリズムが重なり、独特なアジアのリズムメロディーが生まれた一曲になりました。
チェジェチョル - 杖鼓、サンモチュム
荒井康太 - ドラムス
映像撮影&配信 - 永嶋敦(2020.10.25)
オンラインでの芸能交流
『日韓民俗芸能オンライン交流会』
韓国ウォンジュ~青森県八戸~大阪~青ヶ島をリアルタイムでつなぎ日韓の民俗芸能者たちが集うオンライン交流会を青ヶ島から開催。韓国風物(プンムル)、八戸えんぶり、青ヶ島還住太鼓の芸能紹介と実演を行い、韓国プンムルで語られる徳談(めでたい口上)に呼応して、海を越えて共に太鼓を鳴り響かせました。
イムスンファン氏(風物) - 韓国ウォンジュ
八太郎えんぶり組 - 青森県八戸市
青ヶ島還住太鼓 - 伊豆諸島青ヶ島
神野知恵(民俗芸能研究者) - 大阪
青ヶ島現地レポート 仔鹿ネット
『仔鹿ネットの青ヶ島滞在記』
2020年8月にチェジェチョルの青ヶ島訪問に同行した芸能ライター高橋亜弓の芸能交流&青ヶ島滞在記。島の地域芸能の継承に大きなエネルギーを注ぎ続ける『還住太鼓』代表荒井智史さんの対話取材を中心に、伊豆諸島の小さな島で行われた「12時間太鼓」と「オンライン交流会」の様子を、日本各地の地域民俗芸能を取材して来た『仔鹿ネット』(高橋亜弓)のまなざしで綴る特集記事。