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「Chango Walk 2015」紀行文

文 チェジェチョル

チャンゴウォーク Part7 亀山~伏見~守口へ


-2015/9/3-

昨日は亀山〜あいの土山まで、進みました。亀山あからは、箱根で一緒に歩いた高橋亜弓さんも合流して、元気良く、西の山関 鈴鹿峠を越えました。亀山から関宿への間、川の流れる風景を見つめつつ江戸時代の情景を思い描きながら歩きました。鈴鹿峠越え途中、なんとあゆみさんがヒルに腰の血を吸われるというアクシデントが発生しましたが、鈴鹿峠を越して偶然見つけた「やっぽんぽんの湯」で湯治をして無事でした。あいの土山地域センター周辺のゴールに午前1:35分、到着しました。 高橋さん、チャンゴウォーク合流一日目にして35kmの歩き移動に、ヒルトラブルと、本当に良く頑張りました。




-2015/9/4-

昨日は、あいの土山〜水口まで進みました、関宿(鈴鹿峠)を越して西へ行くと関西です。滋賀県民から、至る所で声を掛けられます。 『でなんで、どっから来はったん?へぇ〜 東京からー』そんな会話を幾度もしている内に、言葉のイントネーションと、会話の間の取り方、話し始めの勢いとか、関東の人達の対話の雰囲気が違うなぁと感じていました。 雨降りの、あいの土山。雨音を聞きながら朝起きて、雨宿り。 そして忍者の里、甲賀へと進みました。忍者村の入り口、難易度が高いです。雨風に打たれた稲穂が倒れていますが、収穫大丈夫なようです。良かった。そして水口に夜遅くにたどり着きました。


-2015/9/5-

昨日は水口〜草津へと進みました。水口の長く続く田園風景が心に焼きつきました。久しぶりの晴天に、気持ちが良く、ぶらぶらと道草をしながら、とぼとぼと進んでいました。民家前を流れる小川を見つけ、冷たい水に足を浸して、涼んでいたら、50m先の民家のおばあちゃんから、お茶とナスの肉巻き&ゴーヤを頂きました。感謝です。



「くたびれてるんかなぁ〜と思うて」と、差し入れを頂きました。ゴーヤを生で中華サラダにしてみたら、もう最高に、美味しかったです。カラダや脚の声を聞きながら、ゆっくりと進む琵琶湖手前。 突然、暗い夜空に光の筋が伸びました。『うぁぁぁあ〜!猛烈速い光だ!』それは新幹線でした。歩いてジワジワ進む旅人の目の前を、タイムマシーンのような物体が飛んで行くような感覚。あの中に人が入って移動しているんだと思うと、本当に凄いと感じていました。 今日は草津〜大津に進んでいます。周囲の言葉は完全に関西弁であります。


-2015/9/7-

雨、雨、雨、昨日はついに京都に入りました。市内中心地には寄らず、太鼓を担ぐ仏像、緊那羅像が居る三十三間堂に京都入りを告げて、そのまま伏見稲荷へと進み、夕方に到着しました。暗い夜道、朱色の鳥居をいくつも通り抜け頂上「一ノ峰」に上がったの夜の9時くらいでした。京都市内を展望出来る四ツ辻から先(上)の領域は、正直、カメラのシャッターを押す気持ちにはなれなかったです。「別世界への入り口なんじゃないだろうか...」と思ってしまう景色の中で、超高速で揺らぐ空気の流れを感じて一歩一歩進んでいました。雨に降られ続ける事が多い今年のチャンゴウォーク。伏見稲荷も雨が降りしきる。 雨の中だからこそ見えるもの、聞こえるもの、感じるものが有るみたいです。 圧倒的な黒と赤の世界。 生涯忘れられない出来事となりそうです。


-2015/9/8-

只今、守口です。 通天閣まで残り11km。 船までは20km弱。 そして毎日のように雨が降る中、心が揺れています。


「雨」 あらがわず へこたれもせず ただただ自分の目指す道の向こう側と、自分の足もとを見て 一つずつ丁寧に足を置いていく 雨に濡れて冷える身体 体温を逃すまいと懸命に奮う懐 あまり表面には現れないけど 小さなやり取りが生まれるその時に なにか分からないものを感じる 言葉では言い尽くせない心とカラダの揺れ そんなに激しくないようで どちらかと言うとおっとりしてる でも、すぐに逃げて行ってしまう その言葉に耳を傾けたい 降りしきる雨の中 走り過ぎていく車の音が どことなく川の流れのようで心地良い 今、何処に居るんだろうか これから、どこに向かうんだろうか そんな問い掛けをしてくれてるみたい 雨が上がった晴れ間から、差し込む光をじーーっと待ちながら 響く雨の音を聞いてる


 









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